●Dell OptiPlex 3060 3600 SFF を Windows10→Windows11 にアップグレードした
先日、中古で買った DellのデスクトップPC。購入時の記事はこちら。
●Dell OptiPlex 3060 3600 SFF のスペック
Windows11 にアップグレード可能な世代のマシンを選ぶ代わりに、メモリやHDDは多少非力でも後から増設・交換しようという考えで買った機種。
・Intel Core i3-8100(4コア/6 MB/4 T/3.6 GHz/65 W)
・Microsoft Windows 10 Pro 64ビット
・4GB(4GB x 1)2666 MHz DDR4メモリ
・500GB HDD SATA
というスペック。CPUはメインPC(初代 Core i7 マシン)と比べてもコア数・クロックともそれほど見劣りしない感じ。
というわけで、メモリ増設(4GB→16GB)・SSD換装(500GB)してみたところ 、かなりサクサクで快適な状態になった。
●Windows11 へのアップグレード可能通知は既に来ていた
Dell OptiPlex 3060 を中古で買う前に Web検索して、この機種が Windows11にアップグレード可能という情報は確認していたけど、購入・初期設定の後、Windows Update 画面にアップグレード可能通知も出た。
まず購入・初期設定直後には「この PC で Windows 11 を実行できます」というメッセージが出て、
それからしばらくして(翌日あたり)、「Windows 11 の準備ができました」表示になった。
このPCはメインPCとは別の、軽い用途のサブPCとして使おうと思っているので、「多くのアプリがちゃんと動くか」といった検証は要らないし、さっそく Windows11にアップグレードすることにした。
●Dell OptiPlex 3060 3600 SFF を出荷時状態に戻せるようにする
※注意:一部問題あり(プリインストールソフトが入らない、後述)
Windows11へのアップグレード作業でトラブルが起こってPCに不具合が出た場合に備えて、元の Windows10、できれば購入直後の状態に戻すための準備はしておこうと思った。
この中古PCは買った直後、完全に出荷時状態に初期化されていた。昔のメーカー製PCなら「リカバリーディスク」的な初期化ツールが CD-ROM や DVD-ROM といった物理メディアで添付されていたけど、このPCにはついていなかった。
でも中古PCショップが初期化できたということは、何か用意されているのでは?と調べてみると、リカバリーディスク的な機能のUSBメディアを作れるプログラム「OS Recovery Tool」をダウンロードできるページがあった。
Microsoft Windowsを再インストールする
https://www.dell.com/support/home/ja-jp/drivers/OSISO/recoverytool?tfcid=gen_1180504
そこで作成したリカバリーUSBメディアを使って、試しにSSDを「出荷状態に初期化」してみることにした。もし失敗したら、またHDDに残っている元のシステム情報からクローンソフトで書き戻すことにする。
指示通りに操作して、無事初期化に成功した。
この際なので、ここから Windows10 を最新の状態にして、Windows11 へのアップグレードをすることにした。
※注意:一部問題あり
しばらく使ってから気が付いたけど、この「出荷状態に初期化」をすると、一部のプリインストールソフトがインストールされない。
SupportAssist など Dell 自身が提供しているソフトはちゃんと入っているので基本動作には問題ないけど、外部ソフトメーカー提供のバンドルソフトが入っていない感じ。
これは、このPCを新品で購入した人なら「Dell Digital Delivery」などの機能を使って別途インストールするようになっているようだけど、中古品の場合、私が買った時点でそのサポートは切れていて、その機能は使えない模様。
DVD書き込みソフトなどが使えないのは残念だけど、元々自作PCで「まっさらな状態」には慣れているので、適当なソフトを自分で入れることにする。
試しに Microsoft Store 内、CyberLinkの「Media Suite Essential for Dell」を入れてみた。
Microsoft Store で「media suite」検索するとトップに出た。必要最小限の機能を無料提供といった感じだけど、「Power Media Player」ではDVDの再生を確認、「Power2Go」では音楽CDをCD-Rにコピーできた。
ちなみに Dell製品ではない自作PCにもインストールしてみたけど、「Dell製品以外では動きません」という警告文が出て実行できなかった。Dellユーザー専用アプリなんだと思う。
●Windows 10 を最新の状態にする~Windows11インストール直前まで
これで、この中古PCを買った直後の状態と同じまっさらなシステムが、SSD上で動いていることになる。
再び購入直後の初期設定や Windows Update の大量の更新をすることになったけど、ストレージがSSDなので、HDDよりも処理が速い気はする。
けっこう長い時間かかるので放置状態にすることもあって、Windowsの初期状態だとしばらく触らないと画面が消える・スリープする設定になっていることを忘れていて、突然画面が消えてあせったりした。大量の Windows Update 処理の前には、「電源とスリープ」の時間が経ったら画面を消す設定を「なし」に変更しておくほうがいいと思った。
無事 Windows10 が最新の状態になると、「Windows11 が実行できます」表示も出た。
ただ、「Windows 11 の準備ができました」状態になるのには、翌日まで待たなければならなかった。
●Windows 11 をインストール
翌日、「Windows 11 の準備ができました」画面が出たら、その画面からインストール開始。
インストール作業は、指示通りに進めてゆくだけで順調に進んだけど、少し戸惑ったのは、
・長いアップグレード処理の途中に画面が消える → 時間が経ったら画面が消える設定をあらかじめ「なし」にしておく
・Microsoft アカウントの画面で「@」が入力できない → ソフトウェアキーボードで何とか乗り切ったけど、Dell純正キーボードは配列がちょっと特殊で、私はマイクロソフトの有線キーボードに替えた
の2点。
そしてインストール処理は無事完了、Windows 11を起動できた。
●Dell OptiPlex 3060 で Windows 11 を使ってみた
Windows 11 にした状態の Dell OptiPlex 3060 の使用感は、Windows 10 とほぼ変わらない快適さで使えている。あらかじめメモリ増設・SSD換装しておいたのが効いていると思う。これなら重いゲーム以外の普段使いなら充分なのではと思う。操作感もそれほど Windows 10とは違わないので、最近はメインマシンと並行して使うくらいよく使うようになってきた。
アプリ類も少しずつインストールしているけど、普段使いのアプリはほぼ問題なく動いている。
また Dell 標準装備のアプリも問題なく動く。「SupportAssist」はHDDのときはアップデートに失敗していたけど、SSDにしたら何故か動くようになった。
「SupportAssist」にはBIOSのアップデート機能があったので実行してみたところ成功した。
ほかにPC機能のいろいろな最適化もできる。冷却ファンの動作が改善されて、「電源を入れた直後にファンが最高回転で回ってしまう」不具合?が改善されたりしている。
以上、Dell OptiPlex 3060 の Windows 11 アップグレード成功報告。
後日、グラフィックボードの増設についても書く予定(増設済み)。