サブ自作PCをオーバークロック（Core 2 Duo E6600・P5B・サイズKABUTOクーラーSCKBT-1000）

メイン自作PC（Core i7-870マシン）がほぼ安定、問題なく常用できるようになってきた。
旧メインPC（Core 2 Duo E6600 2.4GHz）はサブPCとしてネットや動画、TVチューナーなど軽い用途に使っているけど、メインPCのように安定度優先の定格運用にこだわらなくても良くなったので、今までほとんど手を出さなかったオーバークロックを試してみることにした。

3年以上前に組んだサブPCの内訳はこんな感じ。
CPU：Core 2 Duo E6600 (2.4GHz) - リテール（標準・純正）CPUクーラー
マザーボード：ASUS P5B
メモリ：4G
グラボ：GeForce 7600GS (LEADTEK WinFast PX7600 GS TDH)
OS：Windows XP
ケース：Antec SOLO

何年も前の定番パーツなので、ネット上の情報も多かった。E6600は割とオーバークロックに強いようで、3GHz付近で使っている人もけっこう多い感じ。とりあえずそのあたりを目指してみることにする。

ASUSのマザボ P5Bには管理ツール「ASUS AI SUITE」の中にオーバークロックツール「AI Booster」があるので、それを使ってみることにした。目標の3GHz(3000MHz)に設定するときは周波数設定を334MHzにすれば334x9=3006 になるので334を入力。
これで決定ボタンを押すと自動的に再起動してクロックアップされた。

無事起動していろいろアプリを立ち上げたりしてみたけど、一応不具合なく使えている感じ。ただ、一部3Dゲームのベンチマークを動かしたらしばらくして固まった。まあサブPCとして軽めの使い方をしているから、普段使いには問題なさそう。
なお、3.2GHzくらいで使っている人もいたので試してみたらちょっと不安定で、アプリが強制終了したものもあった。そのあたりが限界かもしれない。また周波数を上下させて安定して常用できるクロックを見つけようと思う。

オーバークロックということでCPU温度はけっこう上がった。今までは定格運用だったのでCPUクーラーはリテール（標準・純正）で十分だったけど、今回はちょっと非力な感じ。ノーマルクロックではアイドル時45℃くらいだったCPU温度が55℃前後に上がり、CPU負荷を最大で使うと今までは65℃前後だったのが76℃まで上がった。CPUクーラーの音もかなり大きくなって常用にはきつい感じ。

というわけでCPUクーラーを交換することにした。買ってきたCPUクーラーはメインPCの換装に使ったのと同じ、サイズ（Scythe）の「KABUTO(兜)クーラー SCKBT-1000」。ケースもメインPCと同じAntecのSOLO（色違いの銀）なので多分入るだろうということで選択。CPUグリスは、前回の換装に使って残ったシルバーグリス、アイネックス（ainex）Arctic Silver 5(AS-05)を使った。
以前の交換記事は下記。同じ手順だったけどソケット規格が違うので多少手こずった。取り付け金具がいろいろな規格に合うように遊びを持たせてあるのが逆に位置決めしにくかったり。
Core i7-870のCPUクーラー換装（サイズKABUTOクーラーSCKBT-1000） (2011.2.19)

結果は上々で、アイドル時で10℃、最大負荷では14℃くらい温度が下がった。ファンの音も劇的に静かになって、これなら常用できそう。CPU温度とファン回転数の詳細はこんな感じ。室温23℃。

●ノーマルCPUクーラー
・定格クロック：
アイドル　45℃　950回転
最大負荷　66℃　1600回転
・オーバークロック：
アイドル　55℃　1400回転
最大負荷　76℃　2100回転

●KABUTOクーラー
・定格クロック：
アイドル　40℃　270回転
最大負荷　55℃　750回転
・オーバークロック：
アイドル　43℃　650回転
最大負荷　62℃　1100回転　

オーバークロック（3GHz）状態の使用感としては、OSの立ち上がる時間はあまり変わらなかった。でもアプリを使っているときに心なしかキビキビ動く感じはする。あと、アプリを複数起動したときの限界は明らかに上がっている。まあ限界まで負荷を上げるような使い方はしないけど、これでサブPCも当分使っていけるんじゃないかと思った。